比較の軸
日本の制作会社・中小企業がまず見るのは、次の軸です。機能の多少で勝敗を付けず、運用の置き場所を先に決めると比較が歪みません。
- SaaSか、自社サーバー(セルフホスト)か
- WordPressの中で完結するか
- データの管理主体
- 月額+送信か、サイト単位の年額か
- 監査ログの書き出し
- 制作会社(複数顧客サイト)への向き
主なサービスの位置づけ
概念比較(料金の数字は各社公式を参照)
| サービス | 形態 | データの既定 | 課金の型 | WordPress |
|---|---|---|---|---|
| クラウドサイン | SaaS・立会人型 | 事業者クラウド | 月額+送信 | 連携は別設計 |
| GMOサイン | SaaS・立会人/当事者 | 事業者クラウド | 月額+送信 | 連携は別設計 |
| freeeサイン | SaaS(会計スタック) | 事業者クラウド | プラン次第(公式) | 会計側が主 |
| DocuSign | グローバルSaaS | 事業者クラウド | シート/エンベロープ | WPネイティブではない |
| Adobe Acrobat Sign | Adobeスタック | 事業者クラウド | プラン次第(公式) | WPネイティブではない |
| WPsigner | WPプラグイン | お客様のサーバー | 年額/買い切り(通数なし) | wp-adminから運用 |
freee・DocuSign・Adobeの金額は公開プランが頻繁に変わるため表に入れていません。各公式で確認してください。クラウドサイン/GMOサインの公開数字は個別の比較ページに記載しています。
SaaSとセルフホスト
SaaSは、アカウントを発行すれば当日に送れます。相手が同じサービスを知っている、全社でIDを揃える、という利点があります。代わりに、原本は事業者のテナントに置かれ、件数が増えると従量が見えます。
セルフホストは、既存のWordPressとホスティング契約の延長です。バックアップ、リージョン、アクセス権はサイト運用と同じです。導入はプラグインのインストールが要り、SaaSより「申し込みだけ」では終わりません。
制作会社と中小企業
制作会社は顧客サイトが複数あり、NDAと保守を毎週送ります。Agencyプランのようにサイト数無制限の年額があると、顧客ごとにSaaS席を増やさずに済みます。
中小企業で送信が月数件、相手がクラウドサイン指定なら、日本のSaaSを選ぶ方が摩擦は少ないです。ツールの優劣ではなく、相手の指定と通数が先です。
WPsignerの位置
WPsignerは WordPress-native かつ self-hosted です。比較表で「全項目が一位」になるようには作っていません。認定電子署名、電帳法の認定製品、CloudSign/GMOサインの代替同等は名乗っていません。
向くのは、PDFと監査ログを自社サーバーに残したい、通数課金を避けたい、すでにWordPressを運用している現場です。開始価格の表示は年額16,800円です。